杏露酒の読み方は?正しい発音と名前の由来を詳しく解説

あなたは中華料理店のメニューで「杏露酒」という文字を見て、なんと読むのか迷ったことはありませんか?

結論、杏露酒は「しんるちゅう」と読みます。

この記事を読むことで、杏露酒の正しい読み方だけでなく、名前の由来や歴史、味わいの特徴まで詳しく理解できるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。

1.杏露酒の正しい読み方

1.杏露酒の正しい読み方

杏露酒は「しんるちゅう」と読む

杏露酒の正しい読み方は「しんるちゅう」です。

製造・販売元であるキリンビールが公式に定めている読み方であり、商品パッケージにもこの読み仮名が記載されています。

パソコンやスマートフォンで「しんるちゅう」と入力して変換すると「杏露酒」と表示されるため、この読み方が一般的に認知されていることがわかります。

中華料理店などでこのお酒を注文する際は、自信を持って「しんるちゅう」と伝えましょう。

よくある読み間違いと注意点

杏露酒の読み方には、いくつかのバリエーションが存在します。

実際の飲食店では「しんりゅうちゅう」「しんるうちゅう」「しんろうちゅう」などと呼ばれることもあります。

これらの読み方でも意味は通じることが多いですが、正式な読み方ではありません。

お店によっては店員さんが聞き直してくることもありますが、それは各店舗での呼び方が異なるためです。

正確にコミュニケーションを取りたい場合は、メニューを指差しながら注文するのも良い方法でしょう。

中国語の発音が由来となった名前

杏露酒という名前は、中国語の発音を組み合わせて作られた造語です。

中国語では「杏(あんず)」を「シン(xìng)」、「露(つゆ)」を「ルー(lù)」、「酒(さけ)」を「ジウ(jiǔ)」と発音します。

これらの音を日本語的に組み合わせることで「しんるちゅう」という読み方が生まれました。

漢字の見た目と中国語風の響きから、多くの人が中国から輸入されたお酒だと誤解しますが、実際には日本で開発された商品名なのです。

2.杏露酒という名前の由来と意味

2.杏露酒という名前の由来と意味

漢字それぞれの意味と読み方の組み合わせ

杏露酒の「杏」は果実のあんずを表しています。

「露」はつゆ、しずくという意味があり、あんずの果汁やエッセンスを連想させる文字です。

そして「酒」は言うまでもなくお酒を意味します。

つまり杏露酒という名前は、「あんずの雫のようなお酒」「あんずの露を集めたようなお酒」という詩的な意味を持つ造語なのです。

この3つの漢字を組み合わせることで、あんずを使った上品なお酒というイメージを効果的に表現しています。

なぜ漢字表記が選ばれたのか

杏露酒が発売された1969年(昭和44年)当時、日本ではカタカナ表記の商品名が増加していた時代でした。

そのような状況の中で、製造元の永昌源は他社との差別化を図るために漢字表記を選択しました。

漢字表記にすることで、中国酒を専門に扱う同社のイメージとも合致し、商品の高級感や独自性を演出することができたのです。

また、中華料理店で提供することを想定していたため、中国的な雰囲気を持つ漢字名は店舗の雰囲気にもマッチしました。

この戦略は成功し、杏露酒は現在まで続く人気商品となったのです。

商品名として誕生した背景

杏露酒の名前決定は、開発段階で難航したと言われています。

当時、日本国内であんずの浸漬酒を製造するのは初めての試みであり、前例がありませんでした。

商品名は単なる呼び名ではなく、商品のイメージを左右する重要な要素です。

開発チームは「日本人に合う中国酒」というコンセプトのもと、あんずの特徴を活かしながら中国的な雰囲気を持つ名前を模索しました。

その結果、中国語の発音を取り入れた「杏露酒(しんるちゅう)」という造語が生まれ、現在まで愛される商品名となったのです。

3.杏露酒の歴史と製造会社

3.杏露酒の歴史と製造会社

1969年に日本で誕生したお酒

杏露酒は1969年(昭和44年)10月に日本で発売されました。

多くの人が中国から輸入されたお酒だと誤解していますが、実はれっきとした日本生まれのお酒です。

開発したのは、中国酒の製造を専門としていた永昌源(えいしょうげん)という会社でした。

「日本人に合う中国酒を作りたい」という思いから開発がスタートし、あんずを使った新しいリキュールが誕生しました。

発売から50年以上が経過した現在でも、杏露酒はロングセラー商品として多くの人に愛され続けています。

永昌源からキリンビールへの歩み

永昌源の前身は、1948年(昭和23年)に埼玉県深谷市に設立された櫛引酒造株式会社です。

戦時中に中国旧満州で酒造会社を営んでいた関係者が帰国後、本場中国で学んだ技術を活かして日本国内向けに中国酒の製造を始めました。

1950年(昭和25年)に関東醸造株式会社へ、1966年(昭和41年)に株式会社永昌源へと社名を変更しました。

その後、永昌源はキリングループの一員となり、2017年には杏露酒などの果実浸漬酒事業がキリンビール株式会社へ移管されました。

現在はキリンビールが杏露酒ブランドを引き継ぎ、製造・販売を継続しています。

中華料理店に広まった理由

杏露酒が中華料理店で広く提供されるようになった背景には、永昌源の販売戦略がありました。

永昌源は設立当初、「中華料理を食べながら中国酒を飲んでもらおう」というコンセプトで中華料理店に直接販路を求めました。

この戦略が功を奏し、日本のオリジナル中国酒として市場に定着することに成功したのです。

杏露酒も同様に、中華料理との相性を考えて開発されたお酒でした。

フルーティーで甘酸っぱい味わいは、中華料理の濃厚な味付けとよくマッチし、食前酒や食中酒として親しまれるようになりました。

50年以上愛され続けるロングセラー商品

杏露酒は1969年の発売以来、50年以上にわたって愛され続けているロングセラー商品です。

2005年には全面リニューアルが行われ、果汁比率が増加してあんずの香りがより華やかでフルーティーになりました。

2019年には発売50周年を記念して、「杏露酒 はちみつあんず」という数量限定商品も発売されました。

時代の変化に合わせて改良を重ねながらも、あんず本来の美味しさを活かした製法は変わらず守られています。

長年にわたって多くのファンに支持され続けている理由は、この一貫した品質へのこだわりにあると言えるでしょう。

4.杏露酒の味わいと製法の特徴

4.杏露酒の味わいと製法の特徴

浸漬製法で引き出すあんずの美味しさ

杏露酒の最大の特徴は、「浸漬(しんせき)製法」という独自の製造方法にあります。

この製法では、完熟した国産あんずを一度冷凍させてから、ウォッカなどの蒸留酒にまるごと漬け込みます。

冷凍することであんずの細胞壁が壊れ、果実本来の味と香りをより効率的に抽出できるのです。

さらに杏露酒では、素材を2回お酒にじっくり漬け込む独自の製法を採用しています。

この手間と時間をかけた製法により、あんず本来の豊かな風味とコクのある深い味わいが実現されています。

フルーティーで甘酸っぱい味わい

杏露酒の味わいは、フルーティーで甘酸っぱく、まったりとした濃厚さが特徴です。

あんず特有の桃や梅のようなフレッシュな香りが広がり、口に含むと甘みとともにほのかな酸味を感じます。

とろりとした質感は、スイーツを思わせるような上品な味わいです。

お酒特有のアルコール臭が少ないため、お酒が苦手な方や甘いものが好きな女性にも人気があります。

食前酒として飲めば食欲を刺激し、食後に飲めばデザート感覚で楽しめる万能なお酒です。

国産あんずとはちみつのブレンド

杏露酒には、信州産のよく熟したあんず(信州大実)が使用されています。

あんずを漬け込んで作られた原酒には、深いコクと風味が凝縮されています。

この原酒に、さらにあんず果汁とはちみつを絶妙な比率でブレンドすることで、杏露酒独特の甘ずっぱい味わいが完成します。

はちみつの優しい甘みがあんずの酸味を引き立て、全体をまろやかにまとめ上げているのです。

長年培われたブレンド技術により、杏露酒の唯一無二の味わいが作り出されています。

アルコール度数とカロリー

杏露酒のアルコール度数は、製品によって7%から15%とやや高めに設定されています。

定番の杏露酒は14%、飲みやすさを重視した製品は7%程度です。

ビールのアルコール度数が5%前後であることを考えると、杏露酒は比較的高めのお酒と言えます。

100mlあたりのカロリーは約139kcalで、果実リキュールの中では標準的な数値です。

甘くて飲みやすいため、ついつい飲み過ぎてしまいがちですが、アルコール度数とカロリーを考慮してゆっくり味わいましょう。

ロックやソーダ割りにすることで、アルコール度数を調整しながら楽しむことができます。

まとめ

  • 杏露酒の正しい読み方は「しんるちゅう」で、中国語の発音に由来する造語
  • 「しんりゅうちゅう」「しんるうちゅう」などの読み方は間違いだが、意味は通じることが多い
  • 杏露酒という名前は「あんずの雫のようなお酒」という詩的な意味を持つ
  • 1969年に日本で誕生したお酒で、中国から輸入されたものではない
  • 永昌源が開発し、現在はキリンビールが製造・販売している
  • 中華料理店への販路開拓により、中国酒のイメージが定着した
  • 浸漬製法により、あんず本来の味と香りを最大限に引き出している
  • フルーティーで甘酸っぱく、お酒が苦手な人にも飲みやすい味わい
  • 国産あんずとはちみつをブレンドした独自の製法が特徴
  • アルコール度数は7~15%とやや高めで、飲み過ぎには注意が必要

杏露酒の読み方から歴史、味わいまで理解できたことで、次に飲むときはより深く楽しめるようになったのではないでしょうか。中華料理店で自信を持って「しんるちゅう」と注文して、その奥深い味わいを堪能してください。

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