家賃5万はやばい?物件選びで後悔しないための判断基準と注意点を徹底解説

あなたは「家賃5万円の物件ってやばいのかな?」と不安に思ったことはありませんか?結論、家賃5万円は地域によっては平均的な家賃ですが、都内では相場より安いため注意が必要です。この記事を読むことで家賃5万円物件の実態や安心して選ぶためのポイントがわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。

1.家賃5万円が「やばい」と言われる理由

1.家賃5万円が「やばい」と言われる理由

エリア別の家賃相場と5万円の位置づけ

家賃5万円という金額は、全国的に見ると決して安すぎる金額ではありません。

全国賃貸管理ビジネス協会のデータによれば、地方都市や都道府県の多くで一人暮らし向け物件の平均家賃は4万円から5万円の範囲に収まっています。

しかし、東京都内では平均家賃が7万円以上となっており、家賃5万円は相場より2万円以上も安い水準となります。

23区内ではさらに相場が高く、ワンルームや1Kでも6万7,500円から14万円程度が一般的です。

そのため、都内で家賃5万円の物件を探す場合は、何かしらの条件面での妥協が必要になることを理解しておきましょう。

相場より3割以上安い物件には理由がある

不動産業界では、同じエリアの相場より3割以上安い物件には何かしら問題がある可能性が高いとされています。

安く募集されている理由としては、築年数が古い、設備が劣化している、立地が悪い、事故物件であるなどが考えられます。

特に相場を大きく下回る物件を検討する際は、なぜその価格で募集されているのかを不動産会社に必ず確認してください。

納得のいく説明がない場合や、曖昧な回答しか得られない場合は、その物件は避けたほうが無難です。

安さだけで飛びつくと、入居後に大きなトラブルに見舞われる可能性があります。

都内と地方では意味が大きく異なる

家賃5万円という金額は、住む地域によって全く異なる意味を持ちます。

地方都市や郊外であれば、家賃5万円は平均的な価格帯であり、築年数が比較的新しい物件や設備の整った物件も見つかります。

一方、東京23区内で家賃5万円となると、築30年以上の物件が約76%を占め、木造アパートが約69%という統計データがあります。

神奈川県、埼玉県、千葉県の東京近郊エリアでは、家賃5万円でも比較的条件の良い物件が見つかる可能性があります。

したがって、「家賃5万円がやばいかどうか」は、あなたが住もうとしているエリアの相場次第ということになります。

「やばい」と感じる人の実体験から見える傾向

実際に家賃5万円の物件に住んだ人の体験談を見ると、いくつかの共通する問題点が浮かび上がってきます。

都内の繁華街近くの物件に住んだ人からは、「夜になると居酒屋の酔っ払い客が騒いで困る」「帰り際に絡まれることがしょっちゅうある」という治安面の不安が報告されています。

また、「住民の民度が悪く、時間外にゴミを出す人がいてカラスのいたずらでゴミ置き場が散らかっている」という管理面の問題も見られました。

一方で、「駅徒歩7分で周囲も静か、正直不便はない」「会社に近くて通勤ストレスがゼロなので満足」という肯定的な意見も存在します。

立地や管理状況、周辺環境によって満足度は大きく変わるため、一概に「家賃5万円=やばい」とは言えないのが実情です。

2.家賃5万円の物件によくある問題点

2.家賃5万円の物件によくある問題点

築年数が古く水回り設備が劣化している

家賃5万円の物件でよく見られる問題の一つが、築年数の古さと水回り設備の劣化です。

水回り設備はリフォームコストが高く、キッチンで約50万円から200万円、浴室で50万円から150万円、トイレで10万円から50万円程度かかります。

そのため、家賃を抑えた物件ではこれらの設備更新が後回しにされているケースが多く見られます。

洗濯機置き場が外にある、水漏れが頻繁に起こる、浴室が古すぎて使いづらいといった問題が報告されています。

内見の際には、蛇口からの水の出方、排水の流れ、給湯器の状態などを必ずチェックしましょう。

壁が薄く防音性に問題がある木造・軽量鉄骨造

家賃5万円の物件の多くは、建設コストの安い木造または軽量鉄骨造のアパートです。

これらの構造は壁が薄く、隣や上下階の生活音がほとんど聞こえてしまうという大きなデメリットがあります。

隣人の話し声、テレビの音、足音、ドアの開閉音など、基本的な生活音がすべて筒抜けになる可能性があります。

静かで快適に過ごせるかどうかは、あなた自身の生活スタイルだけでなく、隣人がどれだけ静かに暮らしているかに大きく依存します。

騒音トラブルに巻き込まれたくない方は、できれば鉄筋コンクリート造の物件を選ぶか、内見時に壁を軽く叩いて厚みを確認することをおすすめします。

セキュリティ面の不安(オートロックなし・低層階)

家賃5万円で都内の物件を探す場合、セキュリティ設備が整っていない物件が大半です。

オートロックなし、防犯カメラなし、1階や2階の低層階という条件になることが多く、特に女性の一人暮らしでは不安が残ります。

警視庁のデータによれば、階数が低くなるほど空き巣や窃盗被害に遭いやすくなる傾向があります。

実際に被害に遭うケースは少数ですが、セキュリティの有無により犯罪発生率が変わることは統計的に証明されています。

できれば2階以上の物件を選ぶ、窓に補助錠を付ける、ドアスコープカバーを使用するなど、自分でできる防犯対策を講じることが重要です。

断熱性が低く冷暖房の効きが悪い

築年数の古い物件では、断熱性能が現代の基準を満たしていないことが多々あります。

夏は暑く、冬は寒いという状態になりやすく、冷暖房をフル稼働させても室温が安定しないことがあります。

特に木造アパートでは、壁や窓の断熱性が低いため、エアコンの効きが悪く電気代が高くつく可能性があります。

「冷暖房の効きが悪いのが難点」という体験談も実際に報告されています。

内見時には、窓のサッシの種類(単板ガラスか複層ガラスか)や、壁の厚み、エアコンの設置状況などを確認しましょう。

立地が悪く駅から遠い・治安に不安がある

家賃を抑えるための条件として最も多いのが、立地面での妥協です。

駅から徒歩15分以上、バス便が必要、繁華街に近く夜間の治安が悪いなどの立地条件になることがあります。

都内でも西部や郊外エリア、あるいは都心へのアクセスが不便なエリアでは、家賃5万円でも物件が見つかります。

しかし、通勤時間が長くなる、終電を逃すとタクシー代がかかる、夜道が暗くて怖いといった日常的なストレスを抱えることになります。

立地の良し悪しは毎日の生活の質に直結するため、家賃だけで判断せず、通勤・通学のしやすさや周辺環境も総合的に評価しましょう。

3.家賃5万円でも安心できる物件の見分け方

3.家賃5万円でも安心できる物件の見分け方

安い理由を必ず不動産会社に確認する

家賃5万円という相場より安い物件を見つけたら、なぜその価格で募集されているのかを必ず不動産会社に質問してください。

正当な理由としては、駅から遠い、築年数が古い、日当たりが悪い、1階である、などが挙げられます。

これらの理由が明確に説明され、あなた自身が納得できるのであれば、その物件は検討する価値があります。

逆に、曖昧な回答しか得られない、担当者が理由を把握していない、説明を避けようとする場合は要注意です。

何か隠している可能性があるため、そのような物件は避けるべきでしょう。

告知事項や心理的瑕疵の有無をチェックする

相場より大幅に安い物件の中には、事故物件も含まれている可能性があります。

物件の図面や契約書に「告知事項あり」や「心理的瑕疵(かし)」と記載されている場合は、必ず詳細を確認してください。

告知事項とは契約前に告知すべき内容という意味で、心理的瑕疵と書かれていたら事故物件の可能性が高いです。

事故の内容(自然死、事件、自殺など)、発生時期、どの部屋で起きたかなど、詳しい情報を不動産会社に聞きましょう。

気にならないのであれば格安で借りられるチャンスですが、後から知って後悔しないよう、事前確認は必須です。

内見で水回り・壁の厚さ・周辺環境を確認する

どんなに条件が良く見えても、必ず内見をして実際の状態を自分の目で確かめることが重要です。

水回りでは、蛇口から水を出して水圧と排水の流れを確認し、異臭がないか、カビが生えていないかをチェックしましょう。

壁の厚さは、壁を軽く叩いてみて音の響き方で判断できます。ゴンゴンと空洞音がする場合は壁が薄い可能性があります。

周辺環境については、昼間だけでなく可能であれば夜間にも訪れて、治安や騒音レベルを確認してください。

ゴミ置き場の管理状態、駐輪場の整理状況なども、住民のマナーや管理レベルを知る手がかりになります。

リフォーム済み物件を優先的に探す

家賃5万円でも設備が新しく快適に暮らせる物件を見つけるコツは、リフォーム済み物件を狙うことです。

築年数は古くても、オーナーが水回りや内装をリフォームしている物件であれば、設備面での不安は大幅に軽減されます。

リフォーム内容としては、ユニットバスの交換、キッチンの更新、壁紙の張り替え、フローリングの交換などがあります。

不動産検索サイトで「リフォーム済み」や「リノベーション済み」という条件で絞り込んで探してみましょう。

築30年以上でもリフォームが適切に施されていれば、十分に快適な住環境を得られる可能性があります。

管理会社の対応力を事前に調べる

物件そのものだけでなく、管理会社の対応力も入居後の満足度を左右する重要な要素です。

管理が行き届いていない物件では、ゴミ出しルールが守られない、共用部分が汚い、トラブルがあっても対応してもらえないといった問題が起こります。

不動産会社に管理会社名を聞き、インターネットで評判を調べてみることをおすすめします。

内見時には、エントランスや廊下、ゴミ置き場などの共用部分の清掃状況を観察しましょう。

管理が適切にされている物件は、住民のマナーも良い傾向にあり、トラブルに巻き込まれるリスクが低くなります。

4.家賃5万円で暮らすために必要な収入と生活費

4.家賃5万円で暮らすために必要な収入と生活費

手取り月収の目安は13万円以上が最低ライン

家賃5万円の物件に住む場合、最低でも手取り月収13万円以上は確保しておきたいところです。

これは家賃が手取りの約38%という計算になり、一般的な「手取りの3割」という基準からはやや高めの比率です。

手取り13万円の場合、家賃5万円を差し引くと残りは8万円となり、光熱費・食費・通信費・交際費などをこの中でやりくりする必要があります。

かなり節約を意識した生活が求められ、急な出費や冠婚葬祭などには対応しづらい状況です。

したがって、手取り13万円は「最低限生活できるライン」と考え、余裕を持った生活をしたい場合はもう少し収入が必要になります。

理想は手取り17万円(家賃は手取りの3割)

理想的な収入水準は手取り月収17万円以上です。

これであれば家賃5万円は手取りの約29%となり、「家賃は手取りの3割以内」という一般的な基準を満たすことができます。

手取り17万円の場合、家賃を引いた残りは12万円となり、貯金や趣味、急な出費にも対応できる余裕が生まれます。

なお、手取り17万円は額面月収でいうと約22万円に相当します。

新卒の初任給や、地方都市での平均的な給与水準と照らし合わせると、現実的な収入ラインと言えるでしょう。

入居審査に必要な年収は180万円以上

賃貸物件の入居審査では、一般的に年収が家賃の36倍以上あることが基準とされています。

家賃5万円の場合、5万円×36か月=180万円となり、最低でも年収180万円以上が必要になります。

これは月収換算すると額面で15万円、手取りで約12万円から13万円程度です。

ただし、審査基準は物件や管理会社によって異なり、人気物件では厳しく、入居者が集まりにくい物件では緩くなる傾向があります。

審査が不安な場合は、家賃保証会社の利用や連帯保証人を立てることで、審査を通過しやすくなります。

初期費用と毎月の生活費シミュレーション

家賃5万円の物件に入居する際の初期費用は、一般的に家賃の4か月から6か月分が目安となります。

具体的には、敷金1か月分、礼金1か月分、仲介手数料1か月分、前家賃1か月分、火災保険料、鍵交換費用などで、合計20万円から30万円程度が必要です。

毎月の生活費については、手取り17万円の場合、家賃5万円を引いた12万円で以下のようなやりくりが可能です。

光熱費(電気・ガス・水道)で1万円、食費3万円、通信費(スマホ・ネット)1万円、日用品費5,000円、交際費・娯楽費2万円、貯金3万円といった配分が一例です。

節約を心がければ、毎月3万円程度の貯金も十分に可能な生活水準と言えるでしょう。

まとめ

この記事のポイント

  • 家賃5万円は全国平均では標準的だが、東京都内では相場より2万円以上安い水準である
  • 相場より3割以上安い物件には築年数、設備、立地、事故物件などの理由があることが多い
  • 家賃5万円の物件は木造・軽量鉄骨造が多く、壁が薄い、断熱性が低い、セキュリティが弱いなどの問題を抱えがち
  • 安い理由を不動産会社に確認し、告知事項や心理的瑕疵の有無をチェックすることが重要
  • 内見では水回り、壁の厚さ、周辺環境を自分の目で確かめるべき
  • リフォーム済み物件や管理会社の対応力が良い物件を選ぶと失敗しにくい
  • 手取り月収13万円が最低ライン、理想は17万円以上で余裕のある生活ができる
  • 入居審査には年収180万円以上が目安となり、初期費用は20万円から30万円程度必要
  • エリアや条件次第では家賃5万円でも快適に暮らせる物件は見つかる
  • 物件選びでは家賃だけでなく、立地・設備・管理状況を総合的に判断することが大切

家賃5万円の物件は決して「やばい」わけではなく、しっかりとした選び方をすれば快適な一人暮らしが実現できます。あなたの予算と条件に合った、安心して暮らせる物件が見つかることを願っています。

関連サイト

国土交通省住宅局(住まいに関する各種制度や統計情報)
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/index.html

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