残り湯洗濯をやめたら水道代はどうなる?実際の変化と節約のコツを徹底解説
あなたは「残り湯で洗濯すると本当に節約になるのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?結論、残り湯洗濯をやめると水道代は月300円程度上がりますが、手間や時間を考えると必ずしも損とは言えません。この記事を読むことで残り湯洗濯の実際の節約効果や、やめた場合の水道代の変化、そして効率的な節約方法がわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
1.残り湯洗濯をやめた理由とその実態

残り湯洗濯をやめる人が増えている背景
近年、残り湯洗濯をやめる家庭が増えています。
最も大きな理由は、手間と時間のコストが節約効果を上回ると感じる人が多いためです。
毎回風呂水ポンプをセットして、使用後に片付け、さらに定期的なホースの掃除が必要になります。
この一連の作業に毎回5分程度かかり、月に換算すると1時間以上の時間を費やすことになります。
また、残り湯を使うために洗濯のタイミングを入浴時間に合わせる必要があり、生活リズムに制約が生じることもストレスの原因となっています。
水道代節約の実際の効果はどれくらいか
残り湯洗濯による水道代の節約効果は、月300円~400円程度というのが一般的です。
1回の洗濯で使用する水量は約100リットルで、このうち洗いの工程で50リットル程度を残り湯に置き換えられます。
水道料金を1リットルあたり0.24円として計算すると、1回あたり約12円の節約になります。
毎日洗濯する家庭では月360円、年間で約4,300円の節約効果となります。
ただし、給水ポンプの電気代が別途かかるため、実際の節約額はこれより少なくなります。
手間と時間のコストを考える
残り湯洗濯の手間を金額に換算して考えると、節約効果の評価が変わってきます。
給水ホースの設置と片付け、ホース内の水抜き、定期的な掃除など、毎回の作業時間は約5分です。
月15回洗濯する家庭では、月75分、年間で約15時間を残り湯洗濯の準備と後片付けに費やすことになります。
時給換算で考えると、節約できる年間4,000円程度のために15時間を使うのは、必ずしも効率的とは言えません。
さらに洗濯槽やホースのカビ掃除の時間を含めると、トータルの時間コストはさらに増加します。
衛生面での懸念点
残り湯には皮脂や雑菌が含まれており、衛生面での懸念があります。
入浴直後と翌朝では、残り湯の雑菌が約1,000倍に増殖すると言われています。
残り湯には人の皮脂やタンパク質が溶け出しているため、これを使って洗濯すると洗浄力が低下する可能性があります。
特に夏場や梅雨時期は雑菌が繁殖しやすく、洗濯物から嫌な臭いが発生するリスクが高まります。
また、残り湯を使用することで洗濯槽内にもカビや雑菌が繁殖しやすくなり、定期的な洗濯槽クリーナーでの掃除が必要になります。
2.残り湯洗濯をやめたら水道代はどう変わる?

実際の水道代の増加額を検証
残り湯洗濯をやめた場合の水道代の増加は、2ヶ月で約660円、月換算で約330円というデータがあります。
毎日洗濯する家庭で、1回あたり50リットルの残り湯を使っていた場合、月に約1.5立方メートルの水使用量が増えます。
水道料金は地域によって異なりますが、東京都23区の場合は1立方メートルあたり約22円です。
この場合、月約300円、年間3,600円程度の水道代増加となります。
ただし、この増加額は給水ポンプの電気代を考慮していないため、実質的な差額はさらに小さくなります。
電気代とのトータルコスト比較
残り湯洗濯には給水ポンプの電気代がかかるため、トータルコストで考える必要があります。
風呂水ポンプの定格消費電力は約40Wで、1回の洗濯で使用する電力量は約5Whです。
電気代を1kWhあたり32円として計算すると、1回あたり約0.16円の電気代がかかります。
月15回洗濯する場合、月約2.4円、年間約29円の電気代となります。
水道代の節約額が月約360円、電気代が月約2.4円なので、差し引き月約358円の節約効果となります。
ただし、洗濯時間が約10分延びることや、ホースのメンテナンスコストを考えると、実質的な節約効果はさらに小さくなります。
節約効果と手間のバランス
残り湯洗濯の節約効果を評価するには、金額だけでなく手間とのバランスを考えることが重要です。
年間約4,000円の節約のために、年間15時間以上の作業時間と定期的なメンテナンスが必要になります。
洗濯のたびに給水ホースをセットし、洗濯後に片付け、ホース内の水を抜く作業は意外と負担になります。
さらに、洗濯機周りのスペースが給水ホースで占領され、見た目もごちゃついてしまいます。
家族との入浴時間を気にせず洗濯できる自由さや、洗濯槽の掃除頻度が減ることを考えると、残り湯洗濯をやめることで得られる精神的なゆとりは大きいと言えます。
世帯人数別の水道代への影響
世帯人数によって残り湯洗濯の節約効果は変わってきます。
1人暮らしの場合、洗濯頻度が少ないため月80円程度の節約にとどまります。
2人以上の世帯では洗濯頻度が増えるため、月160円~400円程度の節約が見込めます。
4人家族で毎日洗濯する場合は、最大で月400円程度の節約効果があります。
ただし、世帯人数が多いほど洗濯物の量も増え、残り湯だけでは足りずに水道水を追加することも多くなるため、実際の節約額は計算よりも少なくなる傾向があります。
3.残り湯洗濯のメリットとデメリット

残り湯洗濯で得られる節約効果
残り湯洗濯の最大のメリットは、やはり水道代の節約です。
1回の洗濯で約50リットルの水道水を節約でき、1リットルあたり0.24円として計算すると1回約12円の節約になります。
毎日洗濯する家庭では年間約4,000円以上の水道代削減が可能です。
また、水資源の節約にもなり、環境に優しい生活を実践できるというメリットもあります。
家計を少しでも助けたいと考える節約志向の家庭にとっては、積み重ねることで大きな節約効果となります。
温水による洗浄力の向上
残り湯を使用することで、洗浄力が向上するというメリットがあります。
洗濯洗剤は温水で溶かした方が洗浄成分が活性化し、皮脂汚れなどを効果的に落とせます。
お風呂の残り湯は通常30度~40度程度で、水道水よりも汚れ落ちが良くなる効果が期待できます。
特に冬場の冷たい水道水で洗濯するよりも、温かい残り湯を使った方が洗剤の効果を十分に発揮できます。
ただし、水道水をお湯にするためにはガス代や電気代がかかるため、元々温かい残り湯を活用できるのはコスト面でも有利です。
雑菌繁殖や臭いのリスク
残り湯洗濯の大きなデメリットは、雑菌繁殖と臭いのリスクです。
入浴後の残り湯には皮脂汚れやホコリ、そして雑菌が大量に含まれています。
入浴直後と翌朝を比較すると、残り湯の雑菌は約1,000倍に増殖すると言われています。
そのため、残り湯で洗濯すると洗濯物から嫌な臭いが発生する可能性があります。
特に夏場や梅雨時期など湿度が高い時期は、雑菌が繁殖しやすく臭いの問題が深刻になります。
洗濯槽のカビやメンテナンスの負担
残り湯を使用することで、洗濯槽のカビや汚れが蓄積しやすくなります。
残り湯に含まれる皮脂や石鹸成分が洗濯槽に付着し、カビや雑菌の繁殖を促進します。
洗濯槽の汚れは洗濯物に付着し、臭いの原因となるため、定期的な洗濯槽クリーナーでの掃除が必要です。
掃除の頻度は月1回程度が推奨されますが、これも手間とコストがかかります。
また、お風呂の蓋も一晩置いておくと黒カビが発生しやすくなり、浴室全体の掃除負担も増えてしまいます。
給水ホースの管理と片付けの手間
給水ホースの管理は、残り湯洗濯の最も面倒な作業の一つです。
毎回ホースをセットして浴槽に入れ、洗濯後はホース内の水を抜いて片付ける必要があります。
ホース内に水が残っているとカビが生えやすく、定期的な掃除やメンテナンスが必要になります。
また、洗濯機周りに給水ホースが常に置いてあると、見た目がごちゃつきスペースも取られます。
掃除機をかけるときなども邪魔になり、日常的な小さなストレスが積み重なっていきます。
4.残り湯を使わない洗濯での節約術

洗濯頻度を見直して水道代を削減
残り湯を使わずに水道代を節約する方法として、洗濯頻度の見直しが効果的です。
毎日洗濯している家庭であれば、2日に1回に減らすことで洗濯回数が半分になり、水道代も半減します。
少人数世帯では毎日洗濯する必要がなく、3日分ほど溜めても十分対応できるケースが多いです。
洗濯機の容量が7kgの場合、1~2kgの洗濯物で毎回回すよりも、3~4kg分をまとめて洗濯する方が効率的です。
まとめ洗いすることで、1ヶ月あたりの洗濯回数が減り、結果的に水道代も電気代も抑えられます。
節水機能付き洗濯機の活用
最近の洗濯機は省エネ・節水機能が大幅に進化しています。
最新のドラム式洗濯機は、縦型洗濯機に比べて使用水量が約30~40%少なく、大幅な節水が可能です。
洗濯機を買い替える際には、節水性能の高いモデルを選ぶことで長期的な水道代削減につながります。
また、既存の洗濯機でも「節水コース」や「おまかせコース」などの機能を活用することで、必要最小限の水量で洗濯できます。
洗濯機の取扱説明書を確認して、最も効率的な設定を見つけることが重要です。
まとめ洗いで効率アップ
洗濯物をまとめて洗うことで、1回あたりの水使用効率が大幅に向上します。
洗濯機の容量に対して洗濯物が少ないと、水の使用効率が悪くなります。
例えば、7kg容量の洗濯機で2kgの洗濯物を洗うよりも、4~5kgをまとめて洗う方が1kgあたりの水使用量が減ります。
ただし、洗濯物を溜めすぎると臭いが発生する可能性があるため、使用後のタオルは乾かしてから洗濯かごに入れるなどの工夫が必要です。
まとめ洗いすることで洗濯回数が減り、時間の節約にもなります。
すすぎ1回洗剤の活用法
すすぎ1回で済む洗剤を使用することで、水道代と時間の両方を節約できます。
通常の洗剤ではすすぎが2回必要ですが、すすぎ1回洗剤を使えば1回で済み、約30~40リットルの水を節約できます。
1回の洗濯で約12円の節約となり、毎日洗濯する家庭では月360円、年間約4,300円の水道代削減が可能です。
これは残り湯洗濯とほぼ同等の節約効果であり、手間なく節水できます。
また、すすぎ時間が短縮されることで電気代の節約にもつながり、洗濯にかかる時間も約10分短縮できます。
まとめ
- 残り湯洗濯をやめると水道代は月300円~400円程度増加するが、手間と時間を考えると必ずしも損とは言えない
- 給水ポンプの電気代や洗濯時間の延長、メンテナンスコストを考慮すると、実質的な節約効果は小さくなる
- 残り湯には雑菌が多く含まれ、入浴直後と翌朝では約1,000倍に増殖するため衛生面でのリスクがある
- 残り湯を使うことで洗濯槽のカビや汚れが蓄積しやすくなり、定期的な掃除が必要になる
- 洗濯頻度を見直してまとめ洗いすることで、残り湯を使わなくても効率的に節水できる
- すすぎ1回洗剤を活用すれば、残り湯洗濯と同等の節約効果が得られる
- 節水機能付きの洗濯機に買い替えることで、長期的な水道代削減が可能になる
- 世帯人数によって節約効果は異なり、1人暮らしでは月80円程度、4人家族では月400円程度の節約となる
- 残り湯洗濯をやめることで、家族の入浴時間を気にせず洗濯でき、精神的なゆとりが生まれる
- 節約は大切だが、自分に合った家事の方法を見つけることが心のゆとりにつながる
残り湯洗濯は確かに節約効果がありますが、手間や時間、衛生面を考えると必ずしもベストな選択とは限りません。あなたのライフスタイルに合った方法で、無理なく快適に家事を続けていくことが大切です。この記事を参考に、自分に最適な洗濯方法を見つけてくださいね。
関連サイト
東京都水道局



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