アパートで水が出ない時の連絡先と対処法【緊急時の完全ガイド】
あなたは「アパートで急に水が出なくなって困った」と思ったことはありませんか?結論、アパートで水が出ない時はまず管理会社や大家さんに連絡することが最優先です。この記事を読むことで適切な連絡先や対処法、原因の見極め方がわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
1.アパートで水が出ない時にまず確認すべきこと

自分の部屋だけか全体かを確認する
アパートで水が出なくなった時、最初に確認すべきなのは自分の部屋だけの問題なのか、それともアパート全体の問題なのかという点です。
キッチン、洗面所、お風呂場、トイレなど、すべての蛇口で水が出ないか確認しましょう。
もし1か所だけ水が出ない場合は、その蛇口や配管の局所的なトラブルの可能性が高くなります。
全ての蛇口で水が出ない場合は、隣の部屋の住人に声をかけて状況を確認してみることをおすすめします。
隣の部屋も同じように水が出ていない場合は、アパート全体のトラブルである可能性が高いため、管理会社への連絡が必要になります。
断水のお知らせが届いていないかチェックする
計画的な断水が実施される場合、必ず事前にお知らせが届きます。
アパートでは以下の方法で通知されることが一般的です。
- ポストへのチラシの投函
- エントランスや掲示板への張り紙
- 管理会社からのメールやSMS
- 自治体のホームページでの告知
点検作業や周辺工事のための計画断水は、通常1週間前から数日前までに通知されます。
見落としていないか、ポストや掲示板を必ず確認しましょう。
計画断水であれば、予定時間が過ぎれば自然に水が出るようになりますので、慌てずに待つことが大切です。
元栓や止水栓が閉まっていないか確認する
水が出ない原因として、意外と多いのが元栓や止水栓が閉まっているケースです。
アパートの元栓は、玄関ドアの横などに設置されているメーターボックスの中にあることが多いです。
水道メーターの近くにあるバルブハンドルを反時計回りに回すと開きます。
各水回りには個別の止水栓も設置されています。
- キッチンのシンク下
- 洗面台の下
- トイレのタンク横
- お風呂場の壁面
これらの止水栓が何らかの理由で閉まっていないか確認してください。
ただし、アパート全体の元栓を触ると全住戸の水が止まってしまうため、建物全体の元栓には触れないよう注意が必要です。
水道料金の滞納がないか確認する
水道料金を滞納している場合、給水停止措置が取られることがあります。
通常、水道料金の滞納による給水停止の前には、督促状や催告書が届きます。
支払期限から2~3か月程度経過すると給水停止になるケースが一般的です。
心当たりがある場合は、すぐに水道局に連絡して料金を支払う必要があります。
支払いを済ませれば、通常は当日中に給水が再開されます。
なお、アパートの場合は水道料金が家賃に含まれている物件もありますので、契約内容を確認しておきましょう。
2.アパートで水が出ない主な原因

受水槽や給水ポンプのトラブル
3階建て以上のアパートでは、受水槽と給水ポンプを使用して各部屋に水を供給しています。
受水槽は一度水道水を貯めるタンクで、給水ポンプがその水を屋上の高置水槽にくみ上げ、そこから各部屋に水が供給される仕組みです。
給水ポンプの耐用年数は一般的に10年から15年程度とされており、長期間使用することで故障のリスクが高まります。
給水ポンプが故障すると、アパート全体で水が出なくなります。
また、停電が発生した場合も給水ポンプは電気で動くため、水の供給が止まってしまいます。
受水槽自体に問題がある場合や、受水槽の点検・清掃作業中も一時的に水が出なくなることがあります。
このようなトラブルは入居者自身では対処できないため、すぐに管理会社や大家さんに連絡する必要があります。
配管の劣化や凍結による不具合
水道配管は長年使用することで劣化が進みます。
古い建物では銅管が使用されており、錆びが発生して内部が詰まることがあります。
錆びが蛇口側に蓄積すると、蛇口内のフィルターが目詰まりを起こして水が出なくなるケースもあります。
また、冬場の気温が0度以下になると水道管が凍結することがあります。
配管が露出している部分や、北側の日当たりの悪い場所では特に凍結しやすくなります。
凍結した場合は気温の上昇とともに自然に解凍されますが、水が膨張して配管が破裂する恐れもあるため注意が必要です。
配管から水漏れが発生している場合は、配管の劣化や破損が疑われます。
配管トラブルの場合も、専門業者による修理が必要となりますので、管理会社に相談しましょう。
計画的な断水や工事による一時停止
アパートでは定期的に受水槽の点検や清掃が行われます。
受水槽方式を採用している建物では、年に1回の点検と清掃が法律で義務付けられています。
また、周辺地域で水道管の工事が行われる場合も、計画的に断水が実施されます。
老朽化した水道管の更新工事や、新しい建物への水道管の接続工事などが該当します。
このような計画断水の場合は、必ず事前に通知があります。
通知には断水の日時、時間帯、対象地域が明記されているため、よく確認しておきましょう。
計画断水は通常数時間程度で終わり、予定時刻になれば水が出るようになります。
工事の遅延などで時間が延びる場合もありますが、その際も追加の通知がされることが一般的です。
蛇口や水道設備の故障
特定の蛇口だけ水が出ない場合は、その蛇口自体の故障が考えられます。
蛇口の内部パーツの劣化や、混合水栓の故障などが主な原因です。
混合水栓は、お湯と水、止水と給水を切り替える役割があり、これが故障すると水が出なくなります。
蛇口のフィルター部分にゴミや錆が詰まっているケースもあります。
フィルターの清掃は自分で行うこともできますが、無理に分解すると水漏れの原因になるため注意が必要です。
シャワーヘッドから水が出ない場合も、ヘッド内部のフィルター詰まりや、ホースの破損が考えられます。
賃貸アパートの設備は大家さんの所有物ですので、自己判断で修理や交換をせず、まずは管理会社に相談することが大切です。
過失や故意による故障でなければ、修理費用は大家さんが負担してくれるはずです。
3.アパートで水が出ない時の連絡先と対処法

まずは管理会社や大家さんに連絡する
アパートで水が出なくなった時、最優先で連絡すべきは管理会社または大家さんです。
賃貸物件の設備は貸主の所有物であり、貸主には設備を正常な状態に保つ義務があります。
連絡する際には、以下の情報を伝えるとスムーズです。
- 水が出なくなった時間
- 自分の部屋だけか、他の部屋も同じ状況か
- 全ての蛇口で出ないのか、特定の場所だけか
- 元栓や止水栓は確認したか
- 断水の通知があったかどうか
管理会社は建物全体の設備状況を把握しているため、迅速な原因特定と対応が期待できます。
受水槽や給水ポンプのトラブルであれば、すぐに専門業者を手配してくれるでしょう。
修理費用は基本的に貸主が負担しますので、入居者が業者に直接依頼する必要はありません。
ただし、故意や過失による故障の場合は、入居者負担になることもあるため、設備の取り扱いには注意しましょう。
深夜や早朝の緊急連絡先を確認する方法
深夜や早朝に水が出なくなった場合、通常の管理会社の営業時間外で困ることがあります。
多くの管理会社では、24時間対応の緊急連絡先を用意しています。
緊急連絡先は以下の場所で確認できます。
- 賃貸契約書の中
- エントランスや掲示板の掲示物
- 入居時に渡された重要事項説明書
- 管理会社のホームページ
緊急連絡先の電話番号は、入居したらすぐにスマートフォンに登録しておくことをおすすめします。
夜間緊急連絡先が不明な場合は、24時間営業している水道修理業者に連絡する方法もあります。
ただし、賃貸物件の場合は後から管理会社とのトラブルになる可能性があるため、できる限り管理会社を通すことが望ましいです。
どうしても連絡がつかない緊急時のみ、水道修理業者に依頼するようにしましょう。
自分で水道修理業者に連絡してよいケース
基本的には管理会社を通して修理業者を手配してもらうべきですが、例外的に自分で業者に連絡してもよいケースもあります。
明らかに自分の過失による故障の場合や、管理会社が業者手配を入居者に任せている場合などです。
また、緊急性が非常に高く管理会社に連絡がつかない場合も、やむを得ず自分で業者に連絡することがあります。
自分で業者に依頼する場合は、以下の点に注意しましょう。
- 事前に作業内容と費用を確認する
- 複数の業者から見積もりを取る
- 作業後に領収書をもらう
- 後日管理会社に報告する
費用負担については、管理会社との契約内容や故障の原因によって異なります。
設備の経年劣化や自然故障であれば、後から費用を請求できる可能性があります。
自己判断で業者を呼ぶ前に、可能な限り管理会社に連絡を試みることが重要です。
水道局に連絡が必要な場合とは
水道局への連絡が必要になるのは、以下のようなケースです。
水道料金の滞納による給水停止の場合は、水道局に連絡して料金を支払う必要があります。
料金を支払えば、通常は当日中に給水が再開されます。
また、地域全体で断水が発生している場合や、道路上の水道管から水が噴き出している場合なども水道局への通報が必要です。
ただし、アパートの場合は建物内の設備トラブルがほとんどです。
建物内の受水槽や給水ポンプ、配管の問題は、水道局ではなく管理会社の管轄になります。
まずは管理会社に連絡し、管理会社の指示に従って行動することが基本です。
水道局への連絡が必要かどうか判断がつかない場合も、管理会社に相談すれば適切なアドバイスをもらえます。
4.水が出ない時の応急処置と注意点

すべての蛇口を閉めておく理由
水が出ない状態になったら、必ずすべての蛇口を閉めておくことが重要です。
蛇口を開けっ放しにしていると、水が出るようになった時に気づかずに水が流れ続けてしまいます。
日中や在宅時であればすぐに気づくことができますが、就寝中や外出中に水が復旧すると大変危険です。
シンクや洗面台から水が溢れて床が水浸しになり、階下の部屋にまで水漏れが及ぶ可能性があります。
アパートの場合、階下の住人に被害を与えると損害賠償責任が発生することもあります。
家財道具の弁償やクリーニング費用、場合によっては数十万円の賠償金が必要になることもあります。
こうしたトラブルを防ぐため、水が出ないことに気づいた時点で、すべての蛇口が閉まっているか必ず確認しましょう。
特に夜間に水道が回復する可能性がある場合は、就寝前に再度確認することをおすすめします。
生活用水を確保する方法
水が出ない状況が続く場合、生活用水の確保が必要になります。
一人当たり1日に必要な飲料・調理用の水は約3リットルとされています。
手洗いやトイレ用の水も含めると、さらに多くの水が必要です。
水の確保方法は以下の通りです。
- スーパーやコンビニでペットボトルの水を購入する
- 親族や友人から水を分けてもらう
- 給水拠点を利用する(災害時)
- 浴室に残り湯がある場合は生活用水として利用する
水を運ぶ際は、リュックサックやキャリーケースが便利です。
リュックサックの中にゴミ袋を2重にすれば、簡易的な給水タンクとして使えます。
飲料水は清潔な容器で保管し、早めに使い切るようにしましょう。
長期間の断水が予想される場合は、ウェットティッシュやアルコールジェルなども用意しておくと便利です。
お風呂やトイレの代替手段を考える
水が出ない期間が長引く場合、お風呂に入れないことが大きなストレスになります。
近隣の銭湯や温泉施設、スポーツジムのシャワーなどを利用しましょう。
友人や親戚の家のお風呂を借りるのも一つの方法です。
どうしても外出できない場合は、ボディシートや制汗シートで体を拭くだけでも清潔を保てます。
トイレの問題も深刻です。
確保した水でトイレを流すことはできますが、1回流すのに約6~8リットルの水が必要です。
市販の非常用トイレや携帯トイレを利用する方法もあります。
これらは水を使わずに排泄物を固めて処理できるため、断水時には非常に便利です。
長期的な断水に備えて、日頃から非常用トイレを備蓄しておくことをおすすめします。
食器を洗えない場合は、ラップを食器に巻いてから使用すると、洗い物を減らすことができます。
水が復旧した後に確認すべきこと
水が出るようになった後も、いくつか確認すべきポイントがあります。
まず、すべての蛇口から正常に水が出るか確認しましょう。
水の色や臭いに異常がないかもチェックしてください。
断水直後は配管内に空気が入っているため、最初は白く濁った水が出ることがありますが、しばらく流せば透明になります。
茶色や赤い水が出る場合は、配管の錆が混じっている可能性があります。
その場合はしばらく水を流し続けて、透明になるまで待ちましょう。
それでも水の色や臭いが改善されない場合は、管理会社に連絡して相談してください。
水圧が以前より弱くなっている場合や、異音がする場合も報告が必要です。
また、断水前に開けていた蛇口がないか再度確認し、水漏れが発生していないかもチェックしましょう。
復旧後のトラブルを早期に発見することで、大きな被害を防ぐことができます。
まとめ
この記事で解説したアパートで水が出ない時の対処法について、重要なポイントをまとめます。
- 水が出なくなったら、まず自分の部屋だけか全体かを確認する
- 断水のお知らせや元栓、止水栓の状態をチェックする
- アパートで水が出ない主な原因は受水槽、給水ポンプ、配管のトラブル
- 最優先で連絡すべきは管理会社または大家さん
- 深夜や早朝の緊急連絡先を事前に確認しておく
- 水が出ない時はすべての蛇口を必ず閉めておく
- 生活用水の確保と代替手段を考える
- 水が復旧した後も水質や水圧を確認する
水が出ないトラブルは誰にでも起こりうることです。
この記事の内容を参考に、落ち着いて適切な対処を行ってください。
日頃から管理会社の連絡先を控えておき、緊急時に備えることが大切です。
関連サイト
国土交通省 – https://www.mlit.go.jp/



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