にんにく植え付けの深さは何cm?失敗しない深さと向きで大玉に育てるコツ

あなたは「にんにくを植える深さって何cmが正解なの?」と迷ったことはありませんか?結論、プランターなら3~5cm、露地栽培なら5~10cmの深さが適切です。この記事を読むことで、にんにくの正しい植え付け深さと向き、大玉に育てるコツがわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。

1.にんにくの植え付けの深さは何cmが正解?

1.にんにくの植え付けの深さは何cmが正解?

プランター栽培での適切な植え付け深さ

プランターでにんにくを栽培する場合、植え付けの深さは3~5cmが最適です。

鱗片の上に土を3~5cmかぶせる程度の深さで植え付けることで、発芽がスムーズになり、その後の生育も良好になります。

プランターは幅60~65cm、深さ20~25cm以上のものを用意しましょう。

土が15~20リットル程度入る容量があれば十分です。

プランター栽培では畑栽培よりも球がやや小さくなる傾向がありますが、適切な深さで植え付ければ家庭菜園でも立派なにんにくが収穫できます。

露地栽培(畑)での適切な植え付け深さ

畑での露地栽培では、植え付けの深さは5~10cmが目安となります。

具体的には、鱗片の先端が地表から1~2cmの深さになるように植え付け、その上に5~7cm程度の土をかぶせます。

一部の栽培方法では深さ10cm程度まで深植えする方法もありますが、深く植えすぎると発芽が遅れたり生育不良を起こす可能性があるため注意が必要です。

畝の高さは10~15cmに設定し、株間は15cm程度を確保しましょう。

黒マルチを使用する場合は、15cm間隔で穴が開いたものを使うと管理が楽になります。

深さが浅すぎる・深すぎるとどうなる?

にんにくの植え付け深さが浅すぎると、冬の寒さや霜で鱗片が浮き上がってしまうリスクがあります。

また、土の乾燥の影響を受けやすくなり、発根が不十分になることもあります。

逆に深すぎると発芽が大幅に遅れたり、芽が地表に出られずに枯れてしまうこともあります。

深植えすると根の発達は良くなりますが、芽が土を押しのけて地表に出るまでに多くのエネルギーを消費してしまい、その後の生育が悪くなります。

適切な深さで植え付けることが、健康で大きなにんにくを育てる第一歩となります。

品種による深さの違い(ジャンボにんにくなど)

一般的な品種のにんにくは前述の深さで問題ありませんが、ジャンボにんにくなどの大型品種は株間を20cm以上取る必要があります。

植え付けの深さについては、種球根の長さの3倍程度を目安にすると良いでしょう。

寒地系の「ホワイト六片」は5~7cm程度の深さで植え付け、暖地系の「平戸」や「紫にんにく」も同様の深さで構いません。

品種によって球の大きさが異なるため、大きな品種ほど株間を広めに取り、根が十分に張れるスペースを確保することが重要です。

2.にんにくを植え付ける正しい向きと方法

2.にんにくを植え付ける正しい向きと方法

鱗片の尖った方を上にする理由

にんにくを植え付ける際は、必ず鱗片の尖った方(芽が出る部分)を上に向けて植えます。

尖った部分から芽が出て、平らな底の部分から根が伸びる構造になっているためです。

逆さまに植えてしまうと、芽が土の中で曲がりながら地表を目指すため、発芽が遅れ、その後の生育も著しく悪くなります

植え付けの際は、鱗片をよく観察して尖った部分を確認してから、一つずつ丁寧に植え付けましょう。

マルチの穴に押し込むようにして植え付けると、向きも安定しやすくなります。

薄皮は剥く?剥かない?メリットとデメリット

にんにくの鱗片を覆う薄皮については、剥いても剥かなくてもどちらでも栽培可能です。

薄皮を付けたまま植えると、保存時の種球の保護になり、土中での病気にも強くなります。

ただし、薄皮は水分をはじく性質があるため、発芽が遅れる傾向があります。

一方、薄皮を剥いて植え付けると、発芽が早くなり、その後の生育も早く充実した株で冬を迎えることができます。

最終的に収穫する球も大きく育ちやすくなります。

薄皮を剥く場合は、植え付けの直前に行い鱗片の乾燥を防ぐことが重要です。

植え付け時の株間(間隔)の取り方

にんにくの株間(株と株の間隔)は、露地栽培で15~20cm、プランター栽培で10~15cmが標準です。

条間(列と列の間)は25cm程度を確保します。

株間が狭すぎると、根が十分に張れず球の肥大が悪くなります

逆に広すぎると栽培スペースが無駄になりますが、大きく育てたい場合は20cm程度取っても問題ありません。

ジャンボにんにくなど大型品種では、株間を20~25cm以上確保することで、より大きな球に育てることができます。

マルチを使う場合は、15cm×25cmの4条植え用の穴あきマルチが便利です。

マルチを使った植え付けのコツ

黒マルチを使用すると、雑草の発生を抑え、春先の地温を保つ効果があります。

植え付け前に畝を立て、マルチをしっかりと張っておきましょう。

マルチの穴に鱗片を押し込むようにして植え付け、土を5~7cmかぶせます。

植え付け後は、マルチの肌(表面)を出しておくと土が温まりやすくなります。

発芽後、芽がマルチの穴に引っかかっている場合は、傷つけないようにそっと出してあげましょう。

マルチの穴を少し引き上げると、芽を傷つけずに上手に出すことができます。

暖かい地域では必ずしもマルチを使用する必要はありませんが、使用することで管理が格段に楽になります。

3.にんにくの植え付け時期と準備

3.にんにくの植え付け時期と準備

地域別の最適な植え付け時期

にんにくの植え付け時期は、寒冷地で9月中旬~10月上旬、温暖地で9月下旬~10月中旬が適期です。

地温20℃前後を目安に植え付けるのがベストタイミングです。

暑すぎる時期に植え付けると、発芽前に土中で腐ってしまったり、ウイルス系の病気にかかりやすくなります。

逆に植え付けが遅れて寒くなりすぎると、根の張りが不十分になり春のにんにくの太りが悪くなってしまいます。

暖地では10月中旬以降でも問題ありませんが、遅くとも10月末までには植え付けを完了させましょう。

25℃以上の環境ではにんにくは休眠状態になるため、涼しくなってから植え付けることが重要です。

植え付け前の土作りと肥料の与え方

にんにくは酸性土壌を嫌うため、植え付けの2~3週間前に苦土石灰を施しておきます。

1平方メートルあたり苦土石灰200g程度を全面に散布し、よく耕しておきましょう。

植え付けの1週間前には、完熟堆肥を1~2kg、化成肥料(NPK各成分10%)を100g程度施します。

プランター栽培の場合は、市販の野菜用培養土(肥料入り)を使うと便利です。

にんにくは冬越しで長期間栽培するため、肥料分を多めに施し肥沃な土を作っておくことが大切です。

リン酸肥料も十分に補給しておくと、球の肥大に効果的です。

良い種球(鱗片)の選び方

植え付けに使う種球は、大きくて形が整った鱗片を選ぶことが重要です。

大きな鱗片ほど大玉のにんにくになりやすく、小さな鱗片からは小ぶりなにんにくしか育ちません。

選ぶ際のポイントは以下の通りです。

  • できるだけ丸々と太った大きなもの
  • 傷みや傷のないもの
  • カビや病斑などの異常がないもの
  • 歪みのない整ったもの
  • 干からびていないもの

種球がウイルスに感染していると、葉がよじれて伸びない「モザイク病」になってしまいます。

植え付け時期になると、種苗店やホームセンターで栽培する地域の気候に合った品種の種球が販売されるので、それを利用すると安心です。

植え付け後の水やりのポイント

植え付け直後は、たっぷりと水を与えて土と鱗片を密着させます。

発芽までは土が乾燥したままだと発芽が遅れるため、乾燥が続くようであれば水やりを行います

ただし、にんにくは多湿に弱いため、水のやりすぎには注意が必要です。

プランター栽培では、土の表面が完全に乾いてから水やりをするようにしましょう。

露地栽培の場合は、基本的に降雨のみで問題ありませんが、極端に乾燥が続く場合は水を与えます。

発芽までは1~2週間程度かかることもありますが、焦らず気長に待ちましょう。

4.大玉のにんにくに育てる栽培管理のコツ

4.大玉のにんにくに育てる栽培管理のコツ

発芽後の芽かき作業の重要性

植え付けから30日ほどで発芽し、草丈が10~15cmになる頃、1株から2本の芽が出ていたら芽かきを行います

勢いの弱い方の芽をかき取って1本にすることで、養分が集中して大きなにんにくに育ちます。

芽かきの際は、残す方の芽の生え際をしっかり押さえてから引き抜くようにします。

一緒に抜けてしまわないように注意しましょう。

ハサミで地上部だけ切ると再び伸び出してくるので、根元から引き抜くことが大切です。

2本立ちのまま育てると小ぶりなにんにくになりますが、サイズを気にしなければそのまま育てても構いません。

追肥の時期と与え方

にんにくは秋に植え付けてから収穫までに、2~3回の追肥を行います。

1回目の追肥は12月頃、草丈が30cm程度に伸長した時期に株元へ施します。

化成肥料を1平方メートルあたり30~50g程度、または有機肥料のぼかし肥を与えましょう。

2回目と3回目の追肥は2月上旬~3月に行います。

球の肥大に効果があるリン酸石灰を50g/㎡、または即効性の化成肥料30g/㎡を株間にまき、中耕して株もとに土寄せします。

プランター栽培では、1株あたり化成肥料を約5g(小さじ1杯)程度を施します。

追肥の時期が遅れると病害が発生しやすくなるため、タイミングを守ることが重要です。

冬越しから収穫までの管理ポイント

冬の間、にんにくは休眠期に入りますが、光合成で作られた養分が根と茎に蓄えられ、春になって鱗茎に転流されるため、越冬前に地上部を十分に生育させておく必要があります。

冬は基本的に水やりを控えめにし、土の表面が乾いてから3~4日程度経ってから与える程度にします。

春になると成長が再開し、4月頃にとう立ち(花茎が伸びる)が始まります。

つぼみが付いたら早めに摘み取ることで、球の肥大に養分を集中させることができます。

春先からは畑の乾燥に弱くなるため、特に灌水(水やり)が重要になります。

収穫は6月頃、葉が半分以上黄変してきたら行います。

失敗しないための注意点とトラブル対処法

にんにく栽培でよくある失敗として、深植えしすぎによる発芽不良があります。

適切な深さ(3~10cm)を守ることが最も重要です。

春腐病は春先に葉が黄色くなる病気で、腐ってしまった株は周りの土ごと持ち出して処分します。

予防には殺菌剤の使用も効果的ですが、過湿を避け風通しを良くすることが基本です。

サビ病が発生した場合も、専用の殺菌剤で対処します。

連作障害を避けるため、ユリ科の野菜を2年以上育てていない土壌で栽培しましょう。

マルチとマルチの間の草取りをこまめに行い、にんにくに太陽の光をしっかり当てることも大切です。

水はけが悪い畑では、畝の間を掘って水が逃げる場所を作ると根腐れを防げます。

まとめ

この記事のポイントをまとめます。

  • にんにくの植え付け深さはプランターで3~5cm、露地栽培で5~10cmが適切
  • 鱗片の尖った方を必ず上にして植え付ける
  • 深すぎると発芽不良、浅すぎると霜害のリスクがある
  • 株間は15cm程度を確保し、ジャンボ品種は20cm以上取る
  • 植え付け時期は地温20℃前後を目安に9月下旬~10月中旬
  • 土作りでは苦土石灰と完熟堆肥をしっかり施す
  • 発芽後の芽かき作業で1本立ちにすると大玉に育つ
  • 追肥は12月、2月、3月の3回行うのが基本
  • 薄皮を剥くと発芽が早くなるが、剥かなくても栽培可能
  • 春先からの水やりと病害虫管理が収穫量を左右する

にんにく栽培は植え付けの深さと向きさえ間違えなければ、初心者でも十分に成功させることができます。適切な管理を続けて、大きくて立派なにんにくを収穫してくださいね。

関連サイト
農林水産省 – https://www.maff.go.jp/

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